誕生石の意味や起源・由来について知っていますか?

誕生石とは、1月から12月の各月に割り当てられた、それぞれの守護石のコトです。

生まれた月の守護石を持っていると、「災いから身を守り、幸運を引き寄せてくれる!」と言われてきました。

誕生石について少し詳しくご紹介していきましょう。

1.誕生石の意味

1)誕生石って

「誕生石」って知っていますよね!

「誕生石」という言葉を聞いたコトがない人はいないのではないでしょうか?
辞書には、「生まれた月に合わせて定めた宝石」とあります。

きっと、お友達や大切な人への誕生日プレゼントを何にしようか?と考えた時に、
「誕生石」という言葉に出会った人も多いのではないでしょうか?

誕生石とは、その石を持ったり身につけたりするコトによって、災いや周囲の悪意のエネルギーから身を守り、
幸運を引き寄せてくれるという「お守り」のような石のコトです。

1年の12ケ月に、それぞれ守護石をあてはめています。

2)二通りの考え方・身に付け方

持ち方や身に付け方には二通りの考え方・方法があります。

一つ目は
①自分の生まれた月の誕生石を、1年を通してずっと持つ!

自分の生まれた月の守護石を常に持っていると、災いから身を守り幸せになれますよ!
1年中、ずっと同じ石を身につけていると良い事が起きますよ!

という、考え方です。

 

二つ目は
②月ごとに持つ石を変える!

月ごとに力が増す石、その月を象徴する守護石があるのでその石を持っていると
災いから身を守り、幸せになれますよ!

月ごとに持つ石を変えて、幸運を引き寄せましょう!

という、考え方。

この2つの考え方・持ち方ですが、いかがでしょうか?

日本に住む私達は、①「自分の生まれた月の誕生石を、1年を通してずっと持つ!」
という考え方の方がメジャーではないでしょうか?

しかしもともとはこの ②「月ごとに持つ石を変える!」方が一般的だったそうです。

自分の誕生石を身につけるという習慣は、
18世紀にポーランドに移住してきたユダヤ人によって商業的に仕掛けられました。

しかし18世紀以前や当時は、1月はガーネット、2月はアメジストというような
月ごとに持つ石を変えるという慣習となっていました。

しかし、この慣習だと12種類もの宝石が必要です。
宝石は高価であり、一般大衆など多くの人は買うコトが出来ません。

やがて宝石商達により、「生まれた月の誕生石を身につけると幸せになれますよ!」という売り文句によって、
ずっと同じ誕生石を身につけるという慣習が普及していったのです。

今、私達が知っている、同じ宝石をずっと身につけるという慣習は、
宝石の販路を一般大衆にまで拡大しようという商人魂によって築かれたモノなのです。

すごいですね!

2.誕生石の起源とルーツ

1)誕生石の起源とは?

18世紀以前にはもう誕生石を身につけるという慣習はあったと書きましたが、
誕生石の起源はいつだと思いますか?

はっきりとした定説はありません。
諸説ありますが有力な説として3つほどご紹介したいと思います。

まず一つ目は、旧約聖書:「出エジプト記」に記載のある「高僧の胸当てについていた12ケの宝石」説。
旧約聖書は今から約3500年前に書かれていますから相当古いですね!

二つ目は、新約聖書:「ヨハネの黙示録」に記載の
「聖都エルサレムの城壁の土台にはめられていた12種類の宝石」説です。

三つ目は、占星術の星座石による説です。

2)誕生石のルーツは聖書?

①旧約聖書:「出エジプト記」の「高僧の胸当てについていた12ケの宝石」説

こちらは旧約聖書「出エジプト記」第28章の17~21説にある一節です。

またその中に宝石を四列にはめ込まなければならない。
すなわち紅玉随、貴かんらん石、水晶の列を第一列とし、第二列は、ざくろ石、るり、赤縞めのう。

第三列は黄水晶、めのう、紫水晶。第四列は黄碧玉、縞めのう、碧玉であって、
これらを金の編細工の中にはめ込まなければならない。

その宝石はイスラエルの子らの名に従い、その名とひとしく十二とし、
おのおの印の彫刻のように十二部族のためにその名を刻まなければならない。
(旧約聖書「出エジプト記」第28章17~21説より)

こちらに12ケの石が登場しています。

高僧の胸当て・・・
色とりどりの糸で編み込まれた胸当てに、12ケの宝石を横に3ケずつ、縦に4列縫い込み、配置したモノ

第一列目・・・紅玉髄・貴かんらん石・水晶

第二列目・・・ざくろ石・るり・赤縞めのう

第三列目・・・黄水晶・めのう・紫水晶

第四列目・・・黄碧玉・縞めのう・碧玉

上記の石は口語訳での解釈です。
聖書は聖書協会共同訳や新共同訳など翻訳も多数存在します。

訳によって宝石の解釈も違います。

聖書協会共同訳 新共同訳
第一列目 ルビー・トパーズ・エメラルド ルビー・トパーズ・エメラルド
第二列目 くじゃく石・ラピスラズリ・縞めのう ガーネット・サファイヤ・ジャスパー
第三列目 オパール・めのう・紫水晶 オパール・めのう・アメジスト
第四列目 かんらん石・カーネリアン・碧玉 アクアマリン・ラピスラズリ・碧玉

どうでしょうか?
訳によって微妙に違うのがわかりますか?

約3500年前に書かれた旧約聖書。
この12ケの石が誕生石のルーツと言われているモノのひとつです。

②新約聖書:「ヨハネの黙示録」に記載の「聖都エルサレムの城壁の土台にはめられていた12種類の宝石」説、
こちらは新約聖書「ヨハネの黙示録」第21章の12~14説と19~20説にある記載です。

それには大きな、高い城壁があって、十二の門があり、それらの門には、十二の御使がおり、
イスラエルの子らの十二部族の名が、それに書いてあった。

東に三つの門、北に三つの門、南に三つの門、西に三つの門があった。
また都の城壁には十二の土台があり、それには小羊の十二使徒の十二の名が書いてあった。
(新約聖書「ヨハネの黙示録」第21章12~14説より)

都の城壁の土台は、さまざまな宝石で飾られていた。
第一の土台は碧玉、第二はサファイヤ、第三はめのう、第四は緑玉、第五は縞めのう、第六は赤めのう、
第七はかんらん石、第八は緑柱石、第九は黄玉石、第十はひすい、第十一は青玉、第十二は紫水晶であった。
(新約聖書「ヨハネの黙示録」第21章19~20説より)

ここでも12種類の石が登場していますね。

第一の土台 碧玉(ジャスパー)
第二の土台 サファイヤ
第三の土台 めのう
第四の土台 緑玉(エメラルド)
第五の土台 縞めのう(サードオニキス)
第六の土台 赤めのう
第七の土台 かんらん石(ペリドット)
第八の土台 緑柱石(アクアマリン)
第九の土台 黄玉石(トパーズ)
第十の土台 ひすい
第十一の土台 青玉(サファイヤ)
第十二の土台 紫水晶

こちらの12種類の石が誕生石のルーツになったと言われているひとつです。

ご紹介したこちらの2つの聖書に記載の12種類の宝石ですが、
これらに記載された宝石が様々な時代背景や宝石商の思惑、
地域特性などを考慮され誕生石になったのではないか?と言われています。

諸説あるなかでの有力候補です。

 

3)誕生石 その他の起源説

それでは三つ目の有力な説です。

聖書起源の説以外で有名な説は、古代バビロニア帝国で発祥した星座石を起源だとする説です。

紀元前6世紀頃の話。
バビルの塔で有名な古代バビロニア帝国では天文学が発達し、占星術の基礎が生まれました。
12の星座を作り出し、そこに宝石を結びつけ星座を守護する石として考えたのです。

紀元1世紀の「ユダヤ古代誌」「ユダヤ戦記」の著者としても有名な
ユダヤの歴史学者フラウィウス・ユセフスによると
旧約聖書にある高僧の胸当てについていた12ケの宝石は、12星座と関係があると著書で説明しています。

そうすると誕生石の起源はバビロニア帝国にあると言えるかもしれません。

諸説有りです!

3.誕生石の歴史

誕生石をつける習慣が始めて広まったのは18世紀のポーランドだと言われていますが
ポーランドに移住してきたユダヤ人が広めたと言われています。

ユダヤ人は歴史的に長く迫害を受けてきた民族です。
きっかけは宗教問題。

4世紀末にキリスト教がローマ帝国の国教とされました。

キリスト教とユダヤ教の宗教的思想には相容れない部分があり、
ユダヤ人はローマ帝国から迫害を受けるようになりました。

初めは宗教問題からの迫害でしたが、その後、人種的な問題へと変質し、苦難の歴史を歩むコトになるのです。

十字軍におけるユダヤ人虐殺や、イタリアでのユダヤ人隔離政策などです。

ユダヤ人は安住の地を求めて世界中をさまよいながら暮らしていました。

宝石は小さくても資産価値が高く、持ち運びも楽です。
迫害から逃れながら生活をする彼らにとって、宝石は非常に優良で最適な資産だったのです。

そんななか14世紀に入りポーランドでは、財政を立て直すためにユダヤ人の商才に目を付け、
彼らを保護し重用しました。

この、国を挙げての寛容的な政策のおかげで、ユダヤ人達は迫害から逃れ、
どんどんポーランドへやってきたのです。

18世紀に入る頃にはポーランドの人口の10%を占める程までになっていたそうです。

誕生石を身につけるという慣習は、このポーランドにやってきたユダヤ人達によって広められました。

しかし、この頃の誕生石の慣習とは、
前述したようにその月に一番パワーを発揮する力を持つ宝石を持つという慣習で、
月ごとに持つ宝石を変えるというモノです。

これだと1年で12種類の宝石が必要です。
非常にお金がかかってしまいとても一般庶民にまで浸透させるコトが出来ません。

ですので、「自分の誕生石をずっと1年中持つと良いですよ!」として、
自分の誕生石を身につけるという慣習を広めていったようです。

1795年、ポーランドはロシア、プロイセン、オーストリアの三国によって分割され、国として消滅しました。

その後も各地でユダヤ人迫害の動きがあり、多くのユダヤ人が新天地としてアメリカに渡ります。

20世紀に入り、多くのユダヤ人がアメリカに移住し宝石商として活躍し、
誕生石の慣習はアメリカでも広まりました。

誕生石の慣習は世界に広がっていきましたが、そのうち国や地域によって誕生石にバラツキが出てきました。
そして国としてはっきり制定しようという流れもあり、
1912年にアメリカの米国宝石商組合が誕生石を制定します。
(1952年にアメリカ宝石小売商組合が変更を加える。)

1937年にイギリス、1958年には日本でも全国宝石商組合が誕生石を制定しました。

こうして誕生石が決まりましたが、宝石の入手のし易さや、伝統、流行、
更には宝石商達の販売戦略などにも影響され、各国、微妙に違っています。

4.誕生石の決め方

1)アメリカの誕生石が基準?

1912年にアメリカ、カンザス・シティーで開催された「米国宝石組合大会」で誕生石が制定されました。
各国も米国を基準に、自国の誕生石を決めています。

各国共通なのは1月のガーネット、2月のアメジストだけで他はアメリカの誕生石をベースにしながらも
各国とも自国の特徴を少しずつ取り入れて制定しています。

日本ではアメリカの誕生石を基準にして、3月に珊瑚、5月に翡翠が入っています。
日本独自の誕生石です。翡翠は2016年に日本の国石にもなりましたね!

イギリスもアメリカの誕生石をベースに決められていますが、
水晶愛好家が多いことを反映してか4月に水晶が制定されています。

フランスは少し独自路線ですね。
何かとアメリカと対抗するコトの多いフランスは、誕生石でも対抗しているようです。

2)各国の誕生石一覧


5.日本の誕生石

1)日本の誕生石制定

 

日本の誕生石は1958年に全国宝石商組合がアメリカの誕生石をベースにして制定しました。
アメリカと違って特徴的なのは3月の珊瑚と5月の翡翠です。
珊瑚は、3月の桃の節句にちなんで制定されたと言われています。また東洋七宝の一つです。

東洋七宝
・金(きん)・銀(ごん)・瑠璃(るり:ラピスラズリ)・玻璃(はり:ガラス)
・瑪瑙(めのう:アゲート)・赤珠(あかたま:珊瑚)・白珠(しろたま:真珠)

5月は新緑の季節にちなんで翡翠が制定されています。
翡翠は2016年に日本鉱物科学会によって、水晶と翡翠の決選投票を経て国石に制定されました。

2)各月の誕生石

誕生石 石言葉  キーワード
1月 ガーネット 友愛・忠実・真実・友情・勝利・貞操
2月 アメジスト 誠実・心の平和・恋人を呼ぶ・高貴・真実の愛・恋愛成就
3月 アクアマリン

ブラッドストーン

コーラル

聡明・富・幸福・幸運を呼ぶ・沈着・知恵・知識・幸せな結婚

守護・精力増進・安産・妊娠・繁栄

長寿・幸福・知恵・出産運・結婚運・家庭の繁栄

4月 ダイヤモンド

( 水晶 )

永遠・無垢・純愛・変わらぬ愛・不変

( 理想・権威・誠意 )

5月 エメラルド

翡翠

健康・幸運・夫婦愛・始まり・恵み・叡智・癒し

健康・長寿・高貴・徳

6月 真珠

ムーンストーン

純真・純潔・長寿・富・無垢・健康・安産・美の追究・回復

幸運・恋の予感・直感力を高める・感情を鎮める

7月 ルビー

( カーネリアン )

情熱・勇気・気品・自由・活力

( 真実・招福・恋愛成就・破邪・勇気を与える )

8月 サードオニキス

ペリドット

献身・緻密・健康・合理的・潔癖

幸福・夫婦の和合・平和・出会い・友愛

9月 サファイヤ 誠実・徳・慈愛・賢明・真理・信頼・堅固な愛
10月 オパール

ピンクトルマリン

幸福・歓喜・忍耐・愛・安楽・希望・才能開化・創造力

希望・忍耐・歓喜

11月 トパーズ

シトリン

知性・友情・希望・友愛・潔白・忠実・真実の愛

商売繁盛・富を呼ぶ・自己肯定感・自信

12月 ターコイズ

ラピスラズリ

( タンザナイト )

成功・旅の守護・闘争心・勇気・成就

高貴・気品・無垢・高潔・尊厳

行動力・自己表現・冷静・判断力

 

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