石の呼び方って分かりますか?(石・貴石・宝石・天然石・パワーストーン)

・石
・岩
・鉱物
・鉱石
・宝石
・貴石
・半貴石
・天然石
・パワーストーン
・ジュエル
・ジェムストーン
 ・・・
 ・・・

全て「石」を表した言葉です。
何となく雰囲気は分かりますが、少し整理してみましょう。

【 石 】

まずは石。

石については、説明はいらないと思いますが一応辞書にはこう書いてあります。

①岩石のかけらで、砂より大きい塊。
②岩石・鉱石の総称。
③宝石。時計の機械に使う石、ライターの発火合金など。
④碁石。
⑤硯(すずり)
⑥じゃんけんの握りこぶし。
⑦人体の中に出来る結石 etc

冒頭で初めにご紹介したモノ。

石、岩、鉱物、鉱石、宝石、貴石、半貴石、天然石、パワーストーン、ジュエル、ジェムストーン

やはりこちらも全部 石です。

単純に「石」って言うと、どの様なイメージを持ちますか?
「手で持てる」
「手に握れる」
くらいのイメージをする人が多いですが、やっぱり石ころみたいな感じだと思いますね。

この石ころの元はと言うと?

そう、大きな岩「イワ」です。
すなわち岩石「ガンセキ」です。

これが長い年月の雨風を受けて、浸食され、削られて石になります。

小さい石は小石「コイシ」

更に小さく細かな石は「スナ」。

大きさによる呼び名の違いです。
(砂<石<岩石)

何となく分かっていましたが、改めて確認できました!


【 岩石と鉱物と鉱石 】

「岩石とは?」

30年前に使っていた私の使い古された国語辞典(旺文社 国語辞典 改訂新版1989年)によると
岩石は
・地殻の一部を構成する鉱物の集合体。
 成因によって火成岩、堆積岩、変成岩に分ける。
と、あります。

岩石は辞典にある通り鉱物の集まったモノです。

鉱物は
4000種類以上あるとも言われています。
5000種類とも・・・。

「鉱物とは?」

4000種類以上あるとも言われる鉱物は、
天然で作られた一定の化学組成を持った無機質結晶質の物質です。

むずかしい表現ですね。

つまり鉱物とは生物からではなく自然から作られたモノ。
どこを取ってみても全て同じ成分・性質で出来ている生命のない天然の固体物質
(一部例外はあります・・・)

君が代の一節にも、「さざれ石の巌(イワオ)となりて」という言葉があります。
これこそが石の半生を的確に表現した言葉です。

細かな砂粒のようなものが、長い年月をかけてぶつかり合いせめぎあい、
凝り固まって巨大な巌となる様を端的に表現しています。

やがてその巌に苔も生え、存在感ある巨大な一枚岩にさえなっていくのです。
更にそれからその巌も、雨露の浸食を受け、今度はさざれ石となり、砂粒へと戻っていくのです。

それが石の一生です。

石は長い年月をかけてそれを繰り返しているのです。
あまりにも長い一生なので、私達にその移ろいは理解できません。
でも、現実に岩も生涯の時を刻み続けているのです。

それを生命と言わずになんと呼ぶことができるのでしょう?生命そのもの、そうは思いませんか?

 

この鉱物の集合体が岩石です。

鉱物は岩石を形作っている最小単位であり、数種類集まって岩石になっているのです。

この岩石は出来方によって大きく三種類に分けられます。

①火成岩
 マグマが地表に上昇し冷えて出来たモノ
②堆積岩
 海や湖にたまった泥や、砂・石などが長い年月をかけ上からの重みや圧力で固まって出来たモノ 
③変成岩
 地下の岩石が高い圧力と温度などの影響により組成が変化したモノ

以上、簡単にですが岩石の種類です。

「鉱石とは?」

さて、鉱物に似た単語ですが、この「鉱石」というのは鉱物の中に含まれている成分に
経済的価値や資源的価値、有用・利用価値のある成分が含まれているモノを言います。

明確な基準はないようですが、例えば、ヘマタイトは鉱物ですが、鉄を作る際の原料となります。
その際は鉱石と呼ばれます。

利用目的による呼び名の違いだと考えれば間違い無いでしょう。

「宝石とは?」

宝石とは何でしょうか?

宝石とは・・・
・希少性が高い事。
・色や輝きが美しい事。
・硬く強く耐久性がある事。(モース硬度7以上)
と、定義されています。

簡単に言うと・・・
・とても珍しく
・とても美しく
・とても硬い
これが宝石です。
(モース硬度とは主に鉱物に対する硬さの段階を表す単位で1~10まであります。
 この硬さというのはあるもの引っ掻いた時の傷のつきにくさですので
 叩いて壊れないという頑丈さではありません。
 ドイツの鉱物学者のモースさんが考案。10が一番硬く、10はダイヤモンドのみです。
 モース硬度についてはまた別の機会に・・・。)

鉱物は4000種類以上あると書きましたが、
このなかで宝石と呼ばれるモノは約70~100種類と言われています。

また、宝石のほとんどは鉱物ですが、鉱物以外の宝石というのもあります。

有機質で出来たモノです。(鉱物は無機質)
動植物由来の宝石ですね。

有名なモノでは
・真珠
・琥珀(こはく)
・黒玉(こくぎょく)
・珊瑚(さんご)
・べっ甲
・象牙
・アンモライト
などがあります。

これらの有機質宝石は無機質宝石の定義である
「とても硬い」という条件には合致していないものがほとんどです。
また、酸やアルカリ紫外線にも弱いモノが多いので取り扱いには十分な注意が必要です。

 

【貴石と半貴石】

宝石には「貴石」と「半貴石」という分類があります。

貴石とは、宝石の条件である
・希少性
・美しさ
・高硬度
が、全て高レベルで揃った宝石を指します。
そして、それ以外の宝石を「半貴石」と呼んでいます。

美しく、硬度もあるが
希少性にかける・・・
手に入りやすい・・・とか

宝石必須の3条件に満たない鉱石を半貴石と呼びます。

ただ、この貴石と半貴石の明確な基準はありません。

宝石業界共通の認識としては
貴石・・・希少価値があり価値が高いモノ
半貴石・・・貴石より価値が多少低いモノ、となります。

一般的な貴石で四大宝石とも言われるのは、
・ダイヤモンド
・ルビー
・サファイア
・エメラルド
の、4つで、それ以外を半貴石と定義づけしています。

また他の解釈としては、アレキサンドライトを追加して五大宝石を貴石として
それ以外を半貴石と呼んだり。

十大宝石と呼ばれる
・ダイヤモンド
・ルビー
・サファイア
・エメラルド
・アレキサンドライト
・オパール
・スタールビー
・スターサファイア
・クリソベリルキャッツアイ
・ヒスイ
を貴石として、それ以外を半貴石と分類したり。

誕生石として制定されている石も貴石、半貴石両方とも入っています。

いずれにせよこのように明確な基準はありません。
国や人、各専門家などにより基準が異なり業界でも統一されていないのが現状です。

ヒスイやオパールはモース硬度7以下ですが
あまりにも美しい外観をしている為、貴石に分類する考えもあります。

モース硬度が7以上あるモノでは
・トパーズ
・アクアマリン
・ペリドット
・ガーネット
・トルマリン
も、貴石に入れたりします。

はっきりとした基準がないのでこんな曖昧な感じで区別されています。
自分の好きな所で線引きして良さそうです。

私は四大宝石を貴石。
それ以外を半貴石として認識しています。

半貴石にはこんなモノがあります。

・水晶
・シトリン
・アメジスト
・オニキス
・ターコイズ
・ラピスラズリ
・フローライト
・マラカイト
・ローズクウォーツ
・ムーンストーン
・タンザナイト
・スピネル
 ・・・

「天然石とは?」

天然石とは人工的に作られたモノ以外の鉱物や岩石を言います。
それこそ道ばたの石も天然石と言えるのです。
地球が自然のなかで長い長い年月をかけて作った石の総称です。

人工的に作られたモノ以外とは以下も含みます。
・合成して作った石
・人工的に作った石
・模造して作った石
合成石・人工石・模造石は天然性ではないと、言うことですね。

「パワーストーンとは?」

実は、パワーストーンには明確な定義があるわけではありません。

ですが、一般的には天然石の中でもヒトの体や潜在意識に何らかの力で
働きかける事があるとされていたり
運気を上げたり願い事を叶えたりと
特別な力を持っているとされている天然石をパワーストーンと呼んでいます。

明確な定義がない以上、正解や不正解があるわけではありません。
一部では宝石品質よりも価値が下のモノ全てをパワーストーンと呼んでいる所もあります。

「何か特別な力を持っているであろう石」

私は、宝石も含めて全てをパワーストーンと呼んでいいと思います!

実はこのパワーストーンという言葉は和製英語で、海外では通用しません。
英語圏では鉱物結晶を意味するCrystalや宝石を意味するGem stoneという表現が用いられるそうです。
天然石をそのまま考えるとNatural stoneだと思いますが、これは御影石や大理石など建築材料や装飾に
用いられているような石が該当するようです。

海外ではパワーストーンと言っても通じないというコト。
ご存知でしたか?

でも、パワーストーンと言う呼び方は絶妙で、的を得たいい言葉だと思います。

 

「ジュエルとジェムとジェムストーン」

ジュエルは宝石の事です。
・とても珍しく
・とても美しく
・とても硬い  
こんな条件の揃った石のコト。

またジュエルとは宝石単体の事を言います。
それが製品・装飾品宝飾品になったり集まったりするとジュエリーと呼びます。

ジェムも宝石を意味する言葉です。
以前には、ジュエルはダイヤモンドやルビー・サファイアなどの貴石を指し、
ジェムはアメジストやガーネットなどの半貴石を指していた事が多かったようですが
最近ではこの区別は曖昧になっています。

またジェムは磨いたりカットを施した宝石を指しているイメージもありますね。
このようにこれらの言葉にも明確な定義はなく曖昧です。

ジュエルとジェムの明確な使い分けはないようですね。
ジェムの派生語であるジェムストーンは原石や天然石を意味します。

和製英語であるパワーストーンに相当するモノがこのジェムストーンになります。

【まとめ】

石に関する言葉にはまだまだ曖昧な所が多く
ハッキリとした分類が無いので私なりに整理してみました。

石・・・岩石のかけらで砂より大きい塊。
岩石・・・鉱物の集まったモノ。
鉱物・・・自然から作られた同じ成分・性質の生命のない固体物質。
鉱石・・・資産的、有用な成分が含まれているモノ。
宝石・・・とても珍しく、美しく硬い物質。
貴石・・・宝石の条件である珍しさ・美しさ・硬さのレベルが最高級のモノ。
  四大宝石
  ・ダイヤモンド
  ・ルビー
  ・サファイヤ
  ・エメラルド の4つ。
半貴石・・・宝石の中で、貴石以外のモノ。
天然石・・・人工的に作られたモノ以外の鉱物や岩石。
パワーストーン・・・特別な力を持っているとされている天然石。
ジュエル・・・宝石の事。
ジェム・・・宝石の事。
ジェムストーン・・・天然石や原石。英語圏でのパワーストーン。

言葉自体の定義が曖昧なモノが多かったのですが、今後少しずつ決まってくるかもしれませんね!

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